深煎りで焙煎したブラジルコーヒーを行きつけの自家焙煎珈琲店でいただいた。プレミアムショコラという銘柄で、売上の一部がブラジルのサントアントニオドアンパロにある幼稚園の支援に役立てられる。飲むと笑顔になるコーヒーだった。

ブラジルコーヒー

ブラジルコーヒー

ブラジルは世界最大のコーヒー生産地で、生産量は世界一。「世界総生産量の3分の1のコーヒーを生産しているが、一時は市場で80%ものシェアを占めていた」(※1)

※1 ジェームズ・ホフマン/丸山健太郎監修(2020)『ビジュアル スペシャルティコーヒー大辞典 2nd Edition』日経ナショナル ジオグラフィック社「ブラジル」p.198.

世界のコーヒー豆の生産量

世界のコーヒー豆の生産量を調べた。1位はブラジル、2位はベトナム、3位はインドネシアとなっている。国別ランキング(ベスト10)は以下のとおり。

  1. ブラジル
  2. ベトナム
  3. インドネシア
  4. コロンビア
  5. エチオピア
  6. ホンジュラス
  7. ウガンダ
  8. ペルー
  9. インド
  10. グアテマラ

※2 グローバルノート「コーヒー豆の生産量」(https://www.globalnote.jp/post-1014.html)(2023年5月21日閲覧).

ブラジル プレミアムショコラ

コーヒー豆麻袋

今回いただいたのは「ブラジル プレミアムショコラ えがお for PJ001」という銘柄のコーヒー。コーヒー豆の生産地であるブラジル・サントアントニオドアンパロの幼稚園を支援するプロジェクト商品で、売上の一部が幼稚園の修繕や子どもたちへの物品贈呈に活用される。
 
上の写真はブラジルから船便で送られてきた「ブラジル プレミアムショコラ えがお for PJ001」のコーヒー豆が入った麻袋。麻袋に印刷されている白い手形は、サントアントニオドアンパロの幼稚園児(男の子)が押したものだそうだ。

珈家でも人気の銘柄

今回、取材したのは越谷市下間久里(しもまくり)にある自家焙煎珈琲店・珈家(かや)。珈家のマスターは「プレミアムショコラえがおプロジェクト」に賛同し、店で提供しているブラジルコーヒーは、「プレミアムショコラえがおプロジェクト」のコーヒー豆を使っている。

珈家のマスター

マイルドでバランスのいい味わいが楽しめる当店でも人気のコーヒーです。

豆の特徴

ブラジルコーヒー豆|深煎り

豆は大粒で形もそろっている。深煎りなので豆が黒みを帯びている。焙煎して四日目なので、コーヒーオイルが出て黒光りしている。これはおいしそうだ。期待が高まる。

ハンドドリップ

マスターがハンドドリップする様子を YouTube ショート動画に収めた(上の動画)。深煎りなので粉もきれいにふくらんでいく。これから自分がいただくコーヒーが抽出される様子を眺められるのはカウンター席の特権。

味の感想

ブラジルコーヒー(プレミアムショコラ)

淹れたてのブラジルコーヒー(プレミアムショコラ)をいただく。深煎りなので、最初はしっかりした苦味がくる。香りもいい。ほのかな酸味もある。口当たりはマイルド。冷めてくるとビターチョコレートのような甘みが口の中に広がった。
 
ひとことでいうと「丸みのあるコーヒー」だ。



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ノリタケザビアゴールド

ノリタケザビアゴールド

コーヒーカップ&ソーサーは、ノリタケのボーンチャイナ・ザビアゴールドを選んだ。宝石のメノウをイメージしたデザインと唐草文様がアクセントになっている。個人的にはノリタケのザビアゴールドは深煎りのコーヒーとの相性がいいように思う。

後記

コーヒーと生け花

こうして日本でおいしいコーヒーがいただけるのも産地の農園で働く人たちや運営に携わる人たちのおかげだ。心していただかないと。

飲むと笑顔になるコーヒー

コーヒー豆の麻袋

珈家のカウンター席で、プレミアムショコラえがおプロジェクトのブラジルコーヒーをいただきながら、麻袋に手形を押す男の子に思いをはせたら、思わず笑顔になった。

続・後記|再びブラジル

焙煎したコーヒー豆|ブラジル

焙煎10日後、深煎りブラジル・コーヒーを再びいただいた。コーヒーオイルで包まれた豆もさらに黒光りしている。濃厚な味が期待できそうだ。

ハンドドリップ

深煎りブラジルコーヒーをハンドドリップ

マスターがハンドドリップする様子をカウンター席で眺める。深煎りなので粉もモコモコと膨らんでいく。自分が注文したコーヒーが抽出されている様子をこうして見ていると、いとおしくなってくる。

味の感想

深煎りブラジルコーヒーをいただく

まずはひとくち。パンチのある香ばしい苦味。濃厚なコクだ。前回は焙煎4日目だったので、マイルドな口あたりだったが、焙煎10日目の今回は、濃厚な味になっている。
 
後半はダークチョコレートのような甘味が広がった。マスターの話によると「ブラジルのコーヒー豆は深煎りで焙煎すると甘味が出てくる」とのこと。濃厚なコクと甘味が楽しめた。

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取材場所

本記事の取材場所は越谷市下間久里(しもまくり)にある行きつけの自家焙煎珈琲店・珈家(かや)。写真は珈家のカウンター席で撮影させていただいた。

参考資料

本記事を作成するにあたって、引用した箇所がある場合は文中に出典を明示した。参考にした文献は以下に記す。

参考文献

・成美堂出版編集部(2015)『珈琲の大辞典』成美堂出版.
・西東社編集部(2017)『極める 愉しむ 珈琲事典』西東社.
・ジェームズ・ホフマン/丸山健太郎監修(2020)『ビジュアル スペシャルティコーヒー大辞典 2nd Edition』日経ナショナル ジオグラフィック社.