ケニアのンダロイニというコーヒーを行きつけの自家焙煎珈琲店でいただいた。焙煎度は深煎り。カップ&ソーサーはウェッジウッドのアレクサンドラシャンパンゴールド。まろやかな風味豊かな味わいが特徴的なコーヒーだった。
ケニアAA・二エリ・ンダロイニ・ファクトリー
今回いただいたのは、ケニアのニエリ地区カラティナ村で生産されたコーヒー。「ンダロイニ・ファクトリー」(NDAROINE FACTORY)というのは村にある精製工場の名前。工場周辺にある1400軒近い農家が栽培・収穫した豆が持ち込まれている。
コーヒー豆の販売元、セラード珈琲のホームページに「ケニアAA・二エリ・ンダロイニ・ファクトリー」についての商品詳細が載っている。以下、引用、抜粋。
ンダロイニ・ファクトリーは1984年にカラティナ村の生産者によって建てられました。ンダロイニ・ファクトリーができる以前は、カラティナ村の生産者は近隣にファクトリーがなく、遠くのファクトリーにチェリーを持ち込んでおりました。ンダロイニとはスワヒリ語で「安息の場所」を意味する言葉であり、ンダロイニ・ファクトリーが如何に生産者達の暮らしを変えたかが伺えます。
引用元: セラード珈琲
豆の特徴
豆の大きさは大粒。粒と形もよくそろっている。きれいな豆だ。深煎りなので色は焦げ茶色をしている。豆が栽培されているニエリ地区はケニア山麓に位置し、肥沃な赤土の土壌で、最高品質のコーヒーが収穫される生産地としても名高い。
ハンドドリップ
マスターがハンドドリップする様子を YouTube ショート動画に収めた(上の動画)。深煎りなので粉もきれいに膨らんでいく。目の前で、自分が注文したコーヒーができあがっていく様子をカウンター席で眺めるのも楽しい。
味の感想
ひとくちめは、まろやかな甘みを感じた。通常、深煎りのコーヒーは苦味が先にくるが、ンダロイニは甘みが先にきた。中盤になると、コクが出てきた。コクも濃厚というよりは、まろやかだ。ほのかに苦味も感じる。苦味もまたまろやか。飲み終わったあとも、まろやかな甘みがずっと残った。
ひとことでいうと「まろやかな風味」のコーヒーだった。
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ウェッジウッド アレクサンドラ シャンパンゴールド
カップ&ソーサーは、ウェッジウッドのアレクサンドラ・シャンパンゴールドを選んだ。パール感を帯びた落ち着いた輝きが優雅で格調高いコーヒータイムを演出してくれる。
ケニア・マサイAAと飲み比べ
2杯目は、深煎りのケニア・マサイAAを飲んで、ンダロイニとの味の違いを比べた。同じ深煎りのケニア産のコーヒーだが、ケニア・マサイAAは、まろやかな風味のンダロイニと違って、濃厚な風味だ。
パンチのある苦味を楽しむならケニア・マサイAA、まろやかな味を楽しむならンダロイニ、といったところか。
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行きつけの自家焙煎珈琲店でいただいた今日のコーヒーはケニアコーヒーAAを深煎りで。カップはノリタケのザヒアゴールドにした。どんな味が楽しめるのか。さっそくいただいてみることに。
後記
今回、コーヒーをいただいたのは12月3日。店内ではクリスマスの飾り付けがされていた。BGMもクリスマスソングが流れている。こうした演出の中でコーヒータイムを過ごすのもなかなかいいものだ。
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取材場所
本記事の取材場所は埼玉県越谷市下間久里(しもまくり)にある自家焙煎珈琲店・珈家(かや)。写真及び動画の撮影は珈家のマスターの許可を得たうえで行なった。
参考資料
本記事を作成するにあたって、引用した箇所がある場合は文中に出典を明示した。参考にした文献は以下に記す。
・成美堂出版編集部(2015)『珈琲の大辞典』成美堂出版.
・西東社編集部(2017)『極める 愉しむ 珈琲事典』西東社.
・ジェームズ・ホフマン/丸山健太郎監修(2020)『ビジュアル スペシャルティコーヒー大辞典 2nd Edition』日経ナショナル ジオグラフィック社.