ケニア エンデベス農園 ナチュラルを中深煎りでいただいた

ケニア エンデベス農園 ナチュラルの中深煎りを行きつけの自家焙煎珈琲店でいただいた。カップはノリタケのアイラゴールド。ケニアのコーヒー豆はウォッシュドが多いのでナチュラルは珍しい。どんな味なのか。楽しみだ。

ケニア エンデベス農園 ナチュラル

今回は、ケニアの北西部、ウガンダとの国境にまたがるエルゴン山麓のふもとにあるエンデベス農園で収穫されたコーヒー豆をナチュラルと呼ばれる方法で自然乾燥させた豆をいただく。
 
店のマスターによると「ケニアのコーヒー豆でナチュラルというのは、かなり珍しい」とのこと。
 
ケニアでは、通常、ウォッシュド（水洗い）と呼ばれる方法でコーヒー豆の生産処理がおこなわれているが、エンデベス農園のコーヒー豆は、高品質な豆をナチュラルと呼ばれる方法で自然乾燥させている。

豆の特徴

ケニアで生産されるコーヒー豆は肉厚なので、中深煎りや深煎りが適しているといわれている。今回は中深煎りで焙煎したものをいただいた。

深煎りと比較

深煎りのケニアAAと、中深煎りのケニア エンデベス農園 ナチュラルの色を比べてみた。上の写真の左は深煎り。黒光りしている。右が中深煎り。焦げ茶色というか黒みがかった茶色をしている。

ハンドドリップ

今回いただく中深煎りのケニア エンデベス農園 ナチュラルは焙煎したばかり。焙煎したての豆は炭酸ガスを多く含んでいるので、ハンドドリップしたときのふくらみはいいが、味はまだ落ちついていないことが多い。今回はどうか。

味の感想

飲んだ瞬間、かすかな苦味を感じるが、深煎りほどの苦味はない。しっかりした風味はあるが、焙煎したてのせいか、角が立っている。この風味はおそらく本来のものではないように思える。
 
冷めてくるとビターチョコレートのような甘みが出てきた。このあたりはケニアらしい。全体的にはなめらかな口当たりといったところか。
 
数日後、もう一度いただいて、味の変化を確認してみたい。

四日後、飲みごろに

四日後、再びケニア エンデベス農園 ナチュラル（中深煎り）を飲んでみた。味があきらかに変化している。飲んだ瞬間、まろやかなコクと甘みを感じた。冷めてくるとミルクチョコレートのような甘みに変わって、いつまでも口の中に心地よい甘みが残った。
 
四日目あたりから飲みごろになると思われる。
 
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ノリタケアイラゴールド

今回のカップ＆ソーサーは、ノリタケのアイラゴールド（4885）を選んだ。金彩に彩られた草花のデザイン。鮮やか過ぎない色合いがこれまたいい。
 
ケニア エンデベス農園 ナチュラル（中深煎り）のまろやかなコクをより引き立ててくれる優雅なカップだ。

後記

深煎りのケニアAA、中深煎りのケニア エンデベス農園 ナチュラル。どちらもケニアのコーヒー豆だが、生産処理と焙煎度の違いで、こんなにも味が変わってくるのかということを知った。どちらがおいしいかどうかは好みの問題なので甲乙つけるのは難しい。

ノリタケ雲母唐長

四日目にいただいたときは、カップ＆ソーサーは、ノリタケの雲母唐長（きらからちょう）角（かく）つなぎの白にした。カップの取っ手や文様に施された煌（きら）びやかなシルバーのデザイン。なかなか洗練されている。
 
おしゃれなコーヒータイムが楽しめた。

追記

5か月後、マスターが、ケニア・エンデベス農園のコーヒー豆を焙煎したので、焙煎二日後に、いただいた。前回の焙煎度は中深煎りだったが、今回は中煎り。

ハンドドリップ

マスターがハンドドリップする様子を YouTube ショート動画に収めた（上の動画）。中煎りなので、粉の膨らみは深煎りほど大きくないが、きれいにゆっくとり膨らんでいく。酸味の香りがカウンター席にただよってきた。

飲んだ感想

ひとくちめは酸味の香りを強烈に感じた。前回、中深煎りで飲んだときは、まろやかなコクだったが、今回の中煎りは、香りがきわだっている。
 
中深煎りと中煎りのどちらがいいかは、好みの問題なので甲乙つけがたいが、個人的には、「香り」を楽しめる中煎りのほうを評価したい。
 
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取材場所

本記事の取材場所は埼玉県越谷市下間久里（しもまくり）にある自家焙煎珈琲店・珈家（かや）。写真撮影は珈家のマスターの許可を得たうえで行なった。

参考資料

本記事を作成するにあたって、参考にした資料を以下に記す。