珈家の深煎りコーヒー
ブラジル
珈家のブラジルコーヒーは、「プレミアムショコラ」という銘柄。約20の農園から構成される生産者組合によって、収穫のタイミングから乾燥方法まで徹底管理されて生産される高品質なコーヒー豆だ。
粒も大きく、形もそろっている。
ブラジルコーヒーの特徴
深煎りなので、最初はしっかりした苦味がくる。香りもいい。口当たりはマイルド。冷めてくるとビターチョコレートのような甘みが口の中に広がった。まさに、プレミアム・ショコラ(Premium Chocolate)=「高級なチョコレート」
ひとことでいうならブラジルは「深煎りコーヒーの皇帝」といったところか。
モンスーン
モンスーンとは、インド洋北西部に見られる年交代で吹く季節風のこと。通称・貿易風。インドが植民地時代、コーヒー豆をヨーロッパへ輸出するには、木箱に入れて船便で半年ほどかかった。
モンスーン(貿易風)の吹く期間、二か月にわたって雨にさらされ、多量の湿気を吸収したコーヒー豆が、黄金色に変化し、今までにない強い香りに変わった。これが輸出先のヨーロッパで人気となり、モンスーンコーヒーと呼ばれるようになった。
現在、インドの「モンスーン」と呼ばれる銘柄のコーヒー豆は、ナチュラル(水洗いしない)で精製された豆を麻袋に詰めて、二か月近くモンスーンにさらし、適度な水分を含ませて精製している。これを「モンスーン処理」と呼ぶ。
モンスーンコーヒーの特徴
モンスーンコーヒーの特徴はコクと力強さ。最初は、ガツンとした苦みがくる。ほどなくすると、コクのある旨みが出てくる。最後はダークチョコレートのような甘みに変わる。
ひとことでいうならモンスーンは「深煎りコーヒーのラージャ(貴族)」といったところか。
番外|トバコ
珈家では、常備されているコーヒーのほかに、期間限定で、いろいろなコーヒーが楽しめる。これをスポットと呼んでいる。
2024年3月9日。マスターが、スポットで、深煎り焙煎した「トバコ」というコーヒーをいただいた。
トバコ(Tobako)の生産地は、インドネシア・スマトラ島北部リントン地区のトバ湖周辺。ほぼ赤道直下に位置している。
豆の品種はアラビカ種のティピカ。形は楕円形で肉厚。形もよくそっている。深煎りなので、色は黒褐色に近い。
トバココーヒーの特徴
ひとくち目は、気品のある香りがきた。深煎りなので、いわゆるマンデリン系特有のスパイシーな香りは消えているが、いきなりジューシーな甘みを感じる。
中盤は、甘みとともに、芳醇なコクもでてきた。最後は、ビターチョコレートのような濃厚な甘みが口の中いっぱいに広がった。
ケニアやキリマンジャロなどの深煎りとは、また違った、上品な甘みが特徴のコーヒーだった。
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2024年11月4日。越谷市下間久里の自家焙煎珈琲店・珈家(かや)でコーヒー教室が行なわれた。内容の充実ぶりもさることながら、マスターの淹れるコーヒーに参加者全員うっとり。優雅な時間が流れた。