エチオピア産のイルガチェフェ・ハフーサというコーヒーを行きつけの自家焙煎珈琲店でいただいた。焙煎度は浅煎り。レモンを思わせる上品な酸味とハチミツのようななめらかな甘みが際立つコーヒーだった。

イルガチェフェ・ハフーサ

エチオピア産コーヒー|イルガチェフェ・ハフーサ

ハフーサ(Hafurssa)とは、生産農園の名前。エチオピアのコーヒー産地として世界的にも名高いイルガチェフェ地域のハフーサ地区ゲタチャウ村にあるハフーサ農園で生産されているコーヒー豆のこと。

豆の特徴

イルガチェフェ・ハフーサ|浅煎り

豆の精製方法は「ナチュラル」。収穫したコーヒーの実を天日干しして乾燥させる生産処理方法で、独特な風味になる。豆の等級は、エチオピアでは最高品質の「G1」
 
G1等級なので、豆の大きさと形もよくそろっている。欠点豆も見られない。今回は、浅煎りで焙煎されているので、色は薄茶色。日本の伝統色でいえば「江戸茶」(えどちゃ)に近い。

ハンドドリップ

ハンドドリップ

マスターがハンドドリップする様子(1回目の抽出)を4枚の写真に収めた。イルガチェフェ・ハフーサは、浅煎りなので、深煎りや中深煎りと比べると、粉のふくらみは弱いが、ゆっくりと均等においしそうなエキスが抽出されていく。

味の感想

イルガチェフェ・ハフーサ・コーヒー"

まずはひとくち。強烈な香りと酸味。今回いただいのは焙煎初日のコーヒーなので、より香りが際立っている。
 
ほどなくするとジューシーさが増してきた。酸味はフルーティー。フルーティーな酸味は、エチオピア・モカ系の特徴ともいえるが、ハフーサの酸味はかなり強烈。
 
後半は、酸味の奥のほうから甘みが出てきた。はちみつのような上品な甘みだ。酸味と甘みは、ともに上質。
 
ひとことで言うと「上質な酸味が特徴のコーヒー」だった。
 
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ノリタケ ジョージアンターコイズ

ノリタケ ジョージアンターコイズ

カップは、ノリタケのジョージアンターコイズ(GEORGIAN TURQUOISE 4857)。ターコイズブルーに金糸のデザインが施された高級感ただようカップ&ソーサー。上質なコーヒータイムを満喫できた。

後記

生け花とコーヒー

今回いただいた浅煎りのイルガチェフェ・ハフーサは、焙煎初日だったので、香りと味がややとがっていた感があった。
 
味が落ち着きはじめる二日後以降にもう一度飲んでみたい。

追記|焙煎三日目

イルガチェフェ・ハフーサ|浅煎り焙煎

三日後、再びイルガチェフェ・ハフーサをいただいた。
 
まずはひとくち。焙煎初日のとがった感じが消えて、香りと酸味に深みが増した。レモンを思わせる上質な酸味。香りは柑橘系。
 
ほどなくすると、酸味の奥のほうから、ほのかな甘みが顔を出してきた。最後は、まろやかなハチミツのような味に変わった。
 
個人的には、焙煎初日よりも焙煎三日目に飲んだイルガチェフェ・ハフーサのほうが、おいしいと感じたが、これは個々人の嗜好の問題なので、正解はない。
 
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取材場所

本記事の取材場所は埼玉県越谷市下間久里(しもまくり)にある自家焙煎珈琲店・珈家(かや)。写真及びハンドドリップの様子は珈家のマスターの許可を得て撮影した。

参考資料

本記事を作成するにあたって参考にした文献を以下に記す。

参考文献

・成美堂出版編集部(2015)『珈琲の大辞典』成美堂出版.
・西東社編集部(2017)『極める 愉しむ 珈琲事典』西東社.
・ジェームズ・ホフマン/丸山健太郎監修(2020)『ビジュアル スペシャルティコーヒー大辞典 2nd Edition』日経ナショナル ジオグラフィック社.
・アネット・モルドヴァ著/丸山健太郎監修(2021)『新版 THE COFFEE BOOK』誠文堂新光社.