2023年8月22日。埼玉県吉川市保(ほ)にあるレストラン・こはまやへ30年ぶりに訪れた。いただいたのは名物のこはまや焼きそば。ひとくち食べた瞬間、30年前に戻った。
こはまや
こはまやに着いたのは10時50分。開店時間は11時。開店まで車の中で待った。30年前、ボクが、こはまやに通(かよ)っていたのは、今のビルに建て替えられる前。ずいぶんおしゃれな建物になった。
車中で感慨にふけっていると、11時になった。店に入る。
店内
先客はいない。一番乗りだ。なんか気分がいい。
店内も30年前とは打って変わって、こぎれいになった。といっても昔がきたなかった、ということではない。30年前の店内は「昭和の食堂」という雰囲気だったが、今は「平成のレストラン」といった感じだ。
入口右手のテーブル席に座る。女性の店員さんが、おしぼりと水を持ってきてくれた。食べるのは、「こはまや焼きそば」と決めていたので、こはまや焼きそばを大盛りでお願いした。
メニュー
焼きそばを待つ間、メニューを眺めた。焼きそばメニューは三種類。こはまや焼きそば、いなか焼きそば、オム焼きそば。個人的には「こはまや焼きそば」が、いちばん好きだった。焼きそば以外のメニューもたくさんあるが割愛。
待つこと10分
こはまや焼きそばが運ばれてきた。
こはまや焼きそば
こはまや焼きそば。30年ぶりのご対面。
懐かしい。特製ソースの香りが食欲をそそる。これこれ、こんなだったなぁ……。30代だった当時、あまりにうまいので、大盛りをおかわりしたこともあった。
こはまやの歴史が凝縮
こはまや焼きそばの具は、豚肉とキャベツだけ。てっぺんに千切りのナルト、その上から青海苔がパラパラッとかけられている。いたってシンプル。
ソースがたっぷりからまった麺は、細くもなく太くもなく、やわらかすぎず、硬すぎず。じつにうまい。
懐かしい味、というのとはちょっと違う。昭和23年(1948)の創業以来、75年間守り続けられてきている「こはまや」の伝統が、ぎゅ~っと、濃縮されている、そんな味だ。
あっというまに完食。
おかわりしたいところだが、また次回のお楽しみということで。
後記
焼きそばを食べ終わって、レジで精算をするときに、30年ぶりに来たことを告げると、応対した女性スタッフが、厨房に声をかけてくれ、ご主人(二代目)と奥さまが、あいさつに来てくださった。
客はまだボクひとりだったので、ご主人(二代目)と奥さまと、昔話に花を咲かせた。今は三代目も厨房に立っているが、二代目のご主人は死ぬまで厨房に立つそうだ。
こはまや。ご主人(二代目)も焼きそばも30年前と変わらず健在だった。
営業情報
こはまやの住所は、埼玉県吉川市保101-2。郵便番号は 342-0041 。場所は、中川に架かる吉越橋から東に150メートル。越谷流山線(埼玉県道・千葉県道52号)沿いにある( 地図 )
営業時間は昼の部が11時から14時30分、夜の部が17時から19時30分(早じまいあり)。定休日は木曜日。電話番号は 048-982-0107 。駐車場は店の前。5台ほど駐められる。