2023年10月23日。東上野の老舗うなぎ屋・かねいちで特上うな重と肝焼きをいただいた。昭和40年(1965年)の創業以来、68年間にわたって、つぎ足しつぎ足し守り続けてきた秘伝のたれで焼きあげた鰻の蒲焼きは絶品だった。
鰻かねいち
かねいちには相棒と二人で行った。店に着いたのは午前11時半。うなぎ専門店というのは、どうもなんだか敷居が高い。居住まいを正し、白文字で「かねいち 鰻」と染められた、ベンガラ色ののれんをくぐって、店内へ。
店内
一番乗りかと思いきや先客の男性がひとり。四人掛けのテーブル席に座った。店内は落ち着いたたたずまいだ。漆黒のテーブルと椅子が、老舗の雰囲気をかもしだしている。
厨房は、母娘と思われる女性が二人で切り盛りしているようだ。
お品書き
お品書きに目を通す。◇うな丼(2,200円)◇うな重(2,900円)◇上うな重(3,500円)◇特上うな重(4,200円)※どれも味噌汁とおしんこ付き……。
せっかくうなぎ専門店に来たんだからと、ボクと同僚は、ふたりとも特上うな重にした。ボクは肝焼き(400円)も注文。
お茶を飲みながら料理を待つ。うな重は、待つ間のワクワク感がなんともいえない。今回は「特上うな重」なので、ワクワク感も特上、待つ時間までもが特上だ。
待つこと12分
特上うな重と肝焼きが運ばれてきた。
肝焼き
まずは肝焼き。ひとくちかじると、口の中にふわっとほろ苦さが広がった。うなぎの肝(きも)はこのほろ苦さが魅力。そしてかみしめると旨みとコクがじゅわっと出てきた。なかなかうまい。
さてとお待ちかねの特上うな重とのご対面といきますか。
特上うな重
お重の蓋を開けると、お重いっぱいに鰻の蒲焼きが縦に三本敷き詰められている。これぞ特上。しばし優越感にひたる。
蒲焼きの間のわずかなすき間から、タレをまとったご飯がちょこっと顔をのぞかせている。そうかそうか、早く食べてほしいのか。ちょっと待っててね。
味は秀逸
それではさっそくいただきますか。皮はパリッと身はふっくら。とてもていねいに焼き上げられている。身は、箸がスッと入るほどやわらかい。鰻蒲焼きの醍醐味を思う存分堪能。
ご飯が、これまたうまい。タレをまとったご飯だけでも、軽く二重は、いけそうだ。おしんこと味噌汁といっしょなら、三重もいけるかも。それほどご飯もうまかった。
鰻かねいちの特上うな重、味は秀逸だった。
営業情報
鰻かねいちの住所は、東京都台東区東上野1-23-5。郵便番号は 110-0015 。場所は、上野アメ横から首都高の下をくぐって東へ400メートル( 地図 )
営業時間は、昼の部が11時から14時。夜の部が17時から20時。売り切れしだい終了。定休日は日曜・祝日・第二土曜日。電話番号などの詳細はホームページで要確認。
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