グアテマラのウェウェテナンゴ地域にあるプロヴィデンシア農園で生産されたゲイシャコーヒーを行きつけの自家焙煎珈琲店でいただいた。焙煎度は浅煎り。紅茶のアールグレイのような高貴な香りが際立つコーヒーだった。

ゲイシャ|グアテマラ産

グアテマラ産ゲイシャコーヒー

ゲイシャといえばパナマが有名だが、品種の起源はエチオピア。2004年のパナマ国際オークションで最高落札価格を記録して脚光を浴び、中南米のグアテマラをはじめコロンビアやコスタリカなどでも栽培されるようになった。

生産地域

今回いただくグアテマラ産ゲイシャ・コーヒーの生産地域は、グアテマラ西部のメキシコ国境沿いにある「ウェウェテナンゴ」(Huehuetenango)
 
ウェウェテナンゴについて、『ビジュアル スペシャルティコーヒー大辞典』(※1)から該当箇所を以下、引用、抜粋して紹介する。

(ウェウェテナンゴは)グアテマラの有名な生産地域のひとつで[中略]ナワトル語で「太古の場所」「先祖の場所」という意味を持つ。中米でもっとも高い非火山系の山岳地帯があり、コーヒー栽培にひじょうに適している。おそらく、輸出用コーヒーへの依存度がいちばん高い地域で、じつに驚嘆すべきコーヒーを生産している。

※1 ジェームズ・ホフマン/丸山健太郎監修(2020)『ビジュアル スペシャルティコーヒー大辞典 2nd Edition』日経ナショナル ジオグラフィック社「グアテマラ」233頁.

これは期待がもてそうだ。

プロヴィデンシア農園

コーヒー豆|ゲイシャ(グアテマラ・ウエウエテナンゴ・プロヴィデンシア農園)

コーヒーの生産農園は、ウェウェテナンゴの・プロヴィデンシア農園。
 
販売元の US FOODS によると、「プロヴィデンシア農園は、ウェウェテナンゴのサン・ペドロ・ネクタという中米の山脈の中でいちばん高い山脈であるクチュマタネス山脈の近くという素晴らしい場所にあり、農園名(La Providenci)は、キリスト教の人生観『神の摂理』(La Divina〔神〕Providencia〔摂理〕)から名づけられた」(※2)という。

※2 US FOODS「グアテマラ ウエウエテナンゴ プロヴィデンシア農園Ⅱ ゲイシャ」(https://usfoods.co.jp/shopping/view.php?id=1021)(2023年7月10日閲覧).

豆の特徴

グアテマラ産ゲイシャ|浅煎り

豆の栽培品種はゲイシャ種。アラビカ種の一品種。名前の由来はエチオピアのゲイシャという地区に自生していたことから。豆の形もよく、大きさもそろっている。
 
今回は浅煎りで焙煎しているので、豆の色は江戸茶(えどちゃ)というか、薄い茶色を帯びている。精製方法はウォッシュド(水洗式)

豆の等級

豆の等級は最上位に格付けされている「SHB」(エス・エッチ・ビー)。グアテマラでは他の中米の国々と同じように、標高による格付けを採用している。標高が高いほど評価が高い。SHB は、標高1300メートル以上で栽培されている豆で、最高品質を意味する。

ハンドドリップ

マスターが焙煎三日目のゲイシャをハンドドリップする様子を YouTube ショート動画に収めた(上の動画)。浅煎りなので粉のふくらみは弱いが、シュワシュワっと、均等に、きれいにふくらんでいく。

味の感想

グラテマラ産ゲイシャコーヒー

まずはひとくち。柑橘系の香りが鼻から抜けた。いわゆる「ゲイシャフレーバー」と呼ばれる華やかな香りだ。さめてくると、酸味の奥のほうに、ほのかな甘みが出てきた。最後は、レモンティーを思わせる酸味と、すっきりした甘みが楽しめた。
 
パナマのゲイシャほど香りは強くないが「高貴な香り」が特徴のコーヒーだった。



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ウェッジウッド アレクサンドラ シャンパン ゴールド

ウェッジウッド WEDGWOOD アレクサンドラ シャンパン ゴールド

カップ&ソーサーは、ウェッジウッド(WEDGWOOD)のアレクサンドラ・シャンパン・ゴールド。濃淡二色のシャンパンゴールドカラーのストライプの上にティアラとデイジーが描かれた、華やかさと格調の高さを備えた逸品。ゲイシャの高貴な香りとも相性ぴったりのカップ&ソーサーだ。

後記

パナマ・ゲイシャとグアテマラ・ゲイシャ

半年前、パナマ産ゲイシャをいただいた。今回は、グアテマラ産ゲイシャをいただいた。どちらも紅茶を思わせる風味だが、パナマゲイシャのほうが、香りが強いように感じた。香りの強さを「高級」とするなら、パナマ産のほうが、やや高級感がある。
 
紅茶でたとえるならば、パナマ産ゲイシャはダージリン、グアテマラ産ゲイシャはアールグレイ、といったところか。
 
次回はアイスコーヒーで飲み比べてみたい。

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取材場所

本記事の取材場所は埼玉県越谷市下間久里(しもまくり)にある自家焙煎珈琲店・珈家(かや)。写真及び動画の撮影は珈家のマスターの許可を得たうえで行なった。

参考資料

本記事を作成するにあたって、引用した箇所がある場合は文中に出典を明示した。参考にした文献は以下に記す。

参考文献

・成美堂出版編集部(2015)『珈琲の大辞典』成美堂出版.
・西東社編集部(2017)『極める 愉しむ 珈琲事典』西東社.
・ジェームズ・ホフマン/丸山健太郎監修(2020)『ビジュアル スペシャルティコーヒー大辞典 2nd Edition』日経ナショナル ジオグラフィック社.
・アネット・モルドヴァ著/丸山健太郎監修(2021)『新版 THE COFFEE BOOK』誠文堂新光社.