2023年4月5日。栃木県小山市松沼の思川食堂へ行ってきた。いただいたのは人気メニューのカツ丼とカツカレー。思川食堂の開業は昭和39年(1964)。現在は二代目夫婦が切り盛りする老舗食堂だ。

思川食堂に到着

思川食堂|小山市松沼

店に着いたのが午前11時25分。練色(ねりいろ)の外観が目を引く二階建ての店舗は昭和の雰囲気。二階に設置された白い袖看板に黒で描かれた「思川食堂」の文字が目を引く。

懐かしのサンプルケース

サンプルケース

入口の横には懐かしのサンプルケースが……。昭和の時代、食堂のサンプルケースは子どもたちのあこがれだった。
 
これも食べたい、あれも食べたい、そう思いながらサンプルケースを眺めるのだが、けっきょくは、親に「今日はラーメンにしなさい」と、いちばん安いものを注文されてしまうのだった。

店内

店内

のれんをくぐって店内へ。先客がひとり。70代と思われる男性が、すみっこの席でカレーライスを食べていた。席は、4人掛けのテーブル席が三席と、座敷が二間あって、それぞれにテープルが一席ずつ置かれている。
 
相棒と入口側のテーブル席に座った。

メニュー

お品書き

テーブルに置かれていた「お品書き」を眺める。麺類とご飯ものに分かれていて、麺類は中華そば系と日本そば系、ご飯ものは丼物とカレーラスに定食となっている。
 
ボクはカツカレー、相棒はカツ丼を食べることにした。
 
ちなみに、思川食堂では、注文したい品を紙に書いて渡す。紙に「カツカレー」「カツ丼」と書いて、注文をとりにきた奥さまに渡した。

待つこと10分

 
最初にカツ丼が運ばれてきた。

カツ丼

カツ丼と味噌汁

赤く縁取られた木目の黒いお盆の上に、黒塗りの蓋付き木目どんぶりと味噌汁。そして白い箸袋に入ったおてもと。カツ丼は蓋をあけるときのワクワクを楽しみたいので、どんぶりは蓋付きのほうがうれしい。

蓋をあける

カツ丼

蓋をあけると……。
 
東京ドームの屋根を思わせるような全身に溶き卵をまとった巨大なカツが姿を現わした。天井の中心にはグリーンピースが四つ。カツ丼にはグリーンピースは欠かせません。
 
甘辛のつゆがたっぷり染みこんだカツの端っこが、早く食べて~とばかりに、顔をのぞかせている。それじゃさっそくいただきますか。

カツが分厚い

分厚いカツ

カツはどんな感じかな。箸でカツを取り出してみると……分厚い。ふつうの食堂で供されるカツ丼のカツと比べると、二倍は厚い。
 
肉も上質だ。それもそのはず。思川食堂では、カツ丼の豚肉には、栃木の誉れ、とちぎゆめポークを使っている。
 
肉はやわらかくてジューシー。脂身も甘い。豚肉好きにはたまらない旨さ。

甘辛のつゆが激ウマ

カツ丼の甘辛ダレ

旨いのはカツだけではない。甘辛のつゆがたっぷり染みこんだコロモをご飯にからめて食べるとこれまた激ウマ。
 
ボクは、カツ丼のコロモだけ丼というのがメニューにあったらいいのにな、と、思っているほど、カツ丼のコロモが大好きで、思川食堂のカツ丼のコロモは、ボクの理想に近かった。

カツ丼から遅れること10分

 
カツカレーが運ばれてきた。

カツカレー

カツカレー

わお~! カツカレーも旨そうだ。
 
ステンレスの小判皿の上にカツカレーとメロン型に盛られた真っ白なライス。メロン型に盛られたライスの頂上にはグリーンピースが二列に9個。ライスとカツの間で、黄緑色の刻みキャベツと緑のパセリが彩りを添えている。
 
付け合わせはらっきょうに福神漬け。小鉢のポテトサラダもうれしい。お盆の上にはカツカレーにかけけるべくブルドック中濃ソースが置かれている。

カレーは甘口

甘口のカレー

カレーの具はジャガイモ、タマネギ、ニンジン、豚肉。どれも食べやすいように小さめに切られている。とろみがかったカレーソースは甘口。昔ながらのねっとりしたカレーだ。
 
そこに中濃ソースをかけ、フォークでカツをひと切れ突き刺してみると……

カツが分厚い

カツカレーの分厚いカツ

分厚く切られた淡いピンク色のとちぎゆめポークが顔を出した。
 
カツ丼のカツも分厚かったが、カツカレーのカツも分厚い。ボリュームたっぷり。カツのコロモはサクサクで、カレーにかけた中濃ソースがテカっている。カツカレー好きにはたまらない。

大満足

思川食堂のカツカレー

カツも旨いし、カレーも旨い。ごはんもおいしい。中濃ソースがカツカレー全体の味をきりっと締めている。こんなカツカレーが食べてみたかった。ボクの夢を叶えてくれた思川食堂のカツカレーだった。大満足。



思川食堂。またぜひ訪れたい。

営業情報

思川食堂|小山市松沼486

思川食堂の住所は栃木県小山市松沼486( 地図 )。郵便番号は 323-0007。営業時間は 11時~19時だが、お昼の時間帯が混んだ場合は再仕込みを行なうため中休みを設けることがある。定休日は日曜日。電話番号 0285-37-0022 。
 
場所は、両毛線・思川駅南口から200メートル。小山環状線(栃木県道33号)沿い。小山市立豊田公民館の南。駐車場は8台。

SNS

思川食堂のホームページはないが、SNS( TwitterInstagram )で情報を発信している。

駐車場の場所

駐車場の場所

今回、思川食堂には車で行ったが、駐車場の場所が、ちょっとわかりづらいので、駐車場の場所を説明しておく。

目安はカーブミラー

目安はカーブミラー

道路をはさんだ店の対面にカーブミラーがある。カーブミラーを目安にブロック塀沿いを曲がる(上の写真の黄色い矢印)。曲がる道は狭い。

細い道を直進

細い道を直進

細い道を直線。手前の左側(道路沿い)にある駐車場は他の駐車場なので駐車厳禁。絶対に駐めないこと。20メートル先の左側(上の写真の黄色い矢印)が思川食堂の駐車場。

駐車場に入る

駐車場

駐車場は 8台分駐められるスペースがある。

駐車場の看板

駐車場の看板

駐車場の入口に「思川食堂 駐車場」と書かれた看板が立っている。

思川食堂|写真

思川食堂|2023年4月5日

追記|思川桜

思川食堂でカツカレーとカツ丼をいただいたあと、白鷗大学大行寺キャンパス東側思川桜堤へ思川桜を見に行った。