2025年4月4日・5日。越谷市下間久里(しもまくり)の自家焙煎珈琲店・珈家(かや)で「マウンテン」の名が付くコーヒー 4銘柄を飲み比べた。
マウンテンの名が付くコーヒー
飲んだコーヒーは、
- ブルーマウンテン(ジャマイカ)
- レッドマウンテン(ケニア)
- クリスタルマウンテン(キューバ)
- エメラルドマウンテン(コロンビア)
どの銘柄も高級コーヒーとして名高い。
まずは、ブルーマウンテンからいただいた。
ブルーマウンテン
ブルーマウンテンといえば高級コーヒーの代名詞。コーヒーを飲まない人でも名前ぐらいは知ってるというほど、日本での知名度は高い。
キリマンジャロ(タンザニア)・コナ(ハワイ)と並んで、ジャマイカのブルーマウンテンは、世界三大コーヒーのひとつとして世界的にも高い人気を誇っている。
とうぜんながらお値段もお高い。
ブルーマウンテンNo.1
ジャマイカ産ブルーマウンテンの最高品質の豆は「ブルーマウンテンNo.1」という名で格付けされている。
コーヒー豆は通常、麻袋に入れて輸出されるが、ブルーマウンテンの最上規格である「No.1」の豆だけは、木樽に入れて輸出される。
今回いただくブルーマウンテンは、木樽に入れられてジャマイカからやってきた最上級の「No.1」。胸が高鳴る。
飲んだ感想
焙煎度は中煎り。まずはひとくち。ナッツ系の香ばしい香りが鼻に抜けた。酸味・コク・甘みのバランスがいい。口あたりはやわらかい。香りがじつに豊か。
ブルーマウンテンは「香りを飲む」とも言われているが、まさに言い得て妙。
ブルーマウンテンNo.1 は「個性が強いというよりも品のよさが際立つコーヒー」といえる。
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レッドマウンテン
続いてはレッドマウンテン。ケニアの最高峰・ケニア山麓に位置するニエリ地区で生産されている。
この地方の土壌は、ミネラルや鉄分を多く含む赤土で、最高品質のコーヒーを生産することから、レッドマウンテン(Red Mountain)=山麓に広がる赤い土壌(赤土)と名づけられた。
飲んだ感想
香ばしいナッツの香りと、奥のほうにちょっぴりと苦みも感じる。中煎りなのに意外と濃厚。最後は、カカオ70%のダークチョコレートような甘みに変わった。
コーヒーのいろいろな風味や旨みがぎゅっと濃縮されている、そんな味わいのコーヒーだった。
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クリスタルマウンテン
三銘柄目は、キューバの最高級コーヒー・クリスタルマウンテン。
キューバ国内で収穫されるコーヒー豆の中で、厳選されたわずか数パーセントの豆だけが「クリスタルマウンテン」として認定される希少価値の高いコーヒー。
ちなみに、クリスタルマウンテンは山の名前ではない。産地のエスカンプライ山脈が、朝露にぬれると水晶のようにキラキラと光ることに由来し、クリスタルマウンテン(水晶のような山でとれるコーヒー)と名づけられた。
飲んだ感想
口に含むとナッツ系の香ばしい香りが鼻から抜ける。飲み進めるうちにナッツの香りが消え、黒糖を思わせる甘みに変化。飲み終わると、甘みがいつまでも口の中に残る。
香りと甘みが楽しめる高級感ただようコーヒーだ。
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エメラルドマウンテン
四銘柄目のエメラルドマウンテンはコロンビアの最高級コーヒー豆。コロンビア国内で収穫されるコーヒー豆の中で、厳選されたわずか 1%未満の豆だけが「エメラルドマウンテン」として認定される。
エメラルドマウンテンというのは山の名前ではない。
コロンビアはエメラルドの産地として世界的に名高く、コロンビアの至宝エメラルドとアンデス山脈にちなみ、「宝石のような希少価値を持つ高級豆」という意味をこめて、エメラルドマウンテンと名づけられた。
飲んだ感想
上品な香りが鼻から抜ける。ナッツのような香ばしさだ。ほどよい酸味とまろやかなコクもある。すっきりした、というか、透明感のある風味だ。冷めてくると、ドライフルーツのような甘みに変わる。
ひとことでいうと「上品なコーヒー」だ。
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追記
今回いただいた以外にも、「マウンテン」(山)の名が付くアンデスマウンテンというエクラドルのコーヒーを以前、珈家で飲んだので、追記として紹介する。
アンデスマウンテン
「アンデスマウンテン」という名前は、エクアドルを南北に連なるアンデス山脈から名付けられた。栽培地はエクアドル最大のコーヒー産地・マナビ県。
飲んだ感想
アーモンドのような香ばしさと甘みがあり、奥のほうに繊細な酸味を感じる。口あたりはクリーミー。温度が冷めてもナッツ系の香ばしさと甘みは変わらない。やさしい味というか、癒される。
ほっとひと息つける上品なコーヒーだった。
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取材場所
本記事の取材場所は越谷市下間久里(しもまくり)にある行きつけの自家焙煎珈琲店・珈家(かや)。写真は珈家のカウンター席で許可を得て撮影させていただいた。
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