2023年5月31日。仕事で益子に向かう途中、真岡(もおか)にある山法師という寿司屋で同僚と昼食をとった。メニューの中から選んだのは、店長おまかせのにぎりとちらし。これが想像を超える旨さ。感動した。
すし山法師
山法師に着いたのは午前11時15分。営業時間は11時からなのだが、駐車場にはすでに5台、車がとまっていた。どうやら人気のすし屋のようだ。建物もりっぱ。石造りの入口は、江戸前のすし屋というよりは、洋風なフランス料理店といった感じだ。
店長おまかせランチ
テーブル席に案内された。隣の席とはのれんで仕切られていて、半個室のような空間になっている。いい感じ。
お品書きを眺める。ランチメニューは「平日」「風」「空」「天」の四種類。そのほか、ネギトロ鉄火丼や、すしやの天丼とかもある。真鯛のかぶと焼きもうまそうだ。
せっかく栃木県まで来たんだし、後悔のないようにと、「店長おまかせランチ」をお願いした。ボクは、ちらし寿司、同僚は、にぎりずし。お茶と小皿のあえ物をいただきながら料理を待った。
待つこと10分少々。運ばれてきました、店長おまかせランチが。
にぎりずし|店長おまかせ
運ばれてきた店長おまかせの握り寿司は全部で12貫。
お店のヒトが、「今日のネタは、大トロ・ウニ・ボタンエビ……」と、説明をしてくれたんだけど、あまりにも旨そうな大トロにテンションが上がってしまい、店員さんのネタの説明が耳に入ってこなかった。
大トロ
ほどよくサシが入ったみごとな大トロ。山法師の店長にお願いして「店長おまかせ大トロづくし」というメニューを食べてみたい。大トロのにぎりを食べた同僚もあまりの旨さに感動してた。
エビの兜焼き
お寿司といっしょに運ばれてきた小皿にはエビの兜焼き。これもまた香ばしくて旨そうだ。
海老だし味噌汁
エビの殻からだしをとった味噌汁は、うまみが濃厚。この海老だしの味噌汁ならおにぎり四つは軽くいける、って、高級な寿司を食べながら、おにぎりはないか。
ちらしずし|店長おまかせ
こちらはボクが頼んだ、店長おまかせのちらしずし。絢爛豪華、荘厳美麗、百花繚乱……。丼の中央にさんぜんと輝く大トロ。その前に、ボタンエビ・ウニ・イクラ・タイなどが控えている。前衛のワサビの鮮やかな緑がまぶしい。
ネタも厚切り
堂々たるちらしの布陣に、どこから手をつけようか、攻めどころに迷う。まずは、イカから攻めた。続いてウニを一刀両断。ボタンエビの攻撃をひらりとかわし、一気に大将・大トロの首をとった。
どのネタも厚切りで新鮮。大将の大トロの味は格別だった。
厚焼き玉子
お寿司を食べている途中、厚焼き玉子が運ばれてきた。白いお皿に厚焼き玉子が二切れ。大根おろしが添えられている。
箸でつまんでまずはひとくち。卵の香りとふわふわの食感がいいあんばいだ。しかもしっとりとしている。すし屋の玉子焼きはたしかにおいしいが、山法師の厚焼き玉子は究極に近い。それほどおいしい玉子焼きだった。
コーヒーゼリー
食後のデザートはコーヒーゼリー。自家製のようだ。香りがぎゅっと閉じ込められている。すし屋のコーヒーゼリーというのもおもしろいが、どうしてどうして、そんじょそこらの喫茶店にも負けじと劣らぬコーヒーゼリーだった。
お茶で一服
食った、食った。同僚とふたり、お茶で一服しながら、あーだ、こーだ、食べた感想を言い合ったが、最後は「店長おまかせランチにしてよかった」という結論に至った。
すし山法師、また真岡に行くことがあったらぜひ寄りたい。
営業情報
山法師(やまぼうし)住所は、栃木県真岡市西田井780-8。読み方は「とちぎけん もおかし にしだい」。郵便番号は 321-4301 。場所は、真岡鉄道・北山駅から100メートル。国道294号(真岡バイパス)沿いにある( 地図 )
営業時間は、昼の部が11時~15時半。夜の部が17時~22時。定休日は木曜日と水曜の夜。木曜日と水曜日が祝日の場合は変更あり(要問い合わせ)。電話番号は 0285-84-6693 。駐車場は30台。ホームページや SNS はやっていない。