埼玉県松伏町にあるくず餅の名店・増田商店。夏場はくず餅は製造しないので、その間、かき氷をやっている。今風のかき氷ではなく昔懐かしのかき氷だ。値段も300円からとお手ごろ価格。同僚と食べに行ってきた。
増田商店
2023年7月26日、午後1時半。増田商店に到着。風に揺れるかき氷ののぼり旗が涼しげだ。
純氷 かき氷 \300~
軒先の青いひさしにつるされたすだれに「純氷 かき氷 \300~」と書かれた紙が貼ってある。「水道水をろ過・殺菌して不純物を排除した透明感のある氷を使って作るかき氷を当店では300円から提供しています」というこだ。
「純氷」もうれしいが、「\300~」に心が躍る。
かき氷メニュー
店に入って二人掛けの席に座った。テーブルに置かれている「おしながき」に目を通す。かき氷は18種類もある。300円が11種類、380円が6種類、450円が1種類。メニューも多彩だ。
300円
- いちご
- メロン
- レモン
- ブルーハワイ
- みぞれ
- マンゴー
- グレープ
- コーラ
- 抹茶
- ラムネ
- ピーチ
380円
- みぞれあずき
- あずき抹茶
- 黒みつきなこ
- カルピス白
- カルピス巨峰
- カルピス桃
400円
- 甘酒
トッピング
- ミルク60円
- 自家製あずき100円
- 甘酒80円
- 黒みつ80円
氷のみは250円
「おしながき」の左上に、「氷のみは250円」と書いてある。シロップをかけずに、かき氷だけ食べるヒトがいるのかと思ったら、氷のみに、あずきや黒みつをトッピングするヒトがいるそうだ。
メロンとあずき抹茶を注文
これだけ種類が多いと、どれにしようか迷うところだが、ボクはかき氷の中でもいちばん大好きな氷メロンを注文、同僚は、あれこれ悩んだ結果、あずき抹茶にした。
シャリシャリ
真っ赤な鯛が描かれたのれんの向こうから、シャリシャリと氷をかく音が聞こえてきた。
いいな~、この音。このシャリシャリと氷をかく音を聞くと、それだけで涼しく感じる。まさにニッポンの夏、キンチョーの夏、じゃなかった、ニッポンの夏、かき氷の夏、ですな~
「お待たせしました」
かき氷が運ばれてきた。
待ってました~
氷メロン
まずは氷メロン。鮮やかな緑色、今風にいえば、エメラルドグリーンに輝くかき氷。ボクらの子ども時代、昭和30年代は、氷メロンはかき氷界の王様だった。
ボクらが子ども時代の昭和のかき氷は、今のように、シロップが、いっぱいかかっていなかった。緑色のメロン地帯は全体の三割から四割程度。緑色が半分を占めていようものなら、ボクらは手をたたいて喜んだ。
運ばれてきた増田商店の氷メロンは、緑色のメロン地帯が十割を占めている。すべてが緑色だ。昭和30年代の子どもたちにとっては夢のようなかき氷だ。
時計の針を60年前に戻し、当時のボクら子どもたちに増田商店のかき氷を食べさせてあげたい。狂喜乱舞(きょうきらんぶ)、欣喜雀躍(きんきじゃくやく)するに違いない。
マッターホルン盛り
さらに増田商店のかき氷は盛りもいい。スイスのマッターホルンを思わせる造形だ。これをかき氷界ではマッターホルン盛りと呼ばれている(ホントか?)。これで300円ですよ。高校時代、増田商店が学校の近くにあったら、夏休みの部活帰りに毎日通った。
あずき抹茶
こちらは同僚が頼んだ「あずき抹茶」。あずきは自家製だ。こちらもかき氷はマッターホルン盛りが採用されている。標高はかなり高い。
かき氷にあずきをトッピングする場合、頂上に載せるのと、ふもと地帯に添えるのと、ふたつのやり方がある。増田商店では、頂上にあずきが載せられている。これを「冠載せ」と呼んでいる(いないか)。
個人的には、あずきは頂上に載せてもらったほうが、興奮度が上がる。見栄えもいい。
マッターホルン盛りに冠載せを採用した増田商店のあずき抹茶かき氷。これでお値段380円。文句のつけようがない。店主の話によると、あずき抹茶は、女性の支持率が高いそうだ。
再訪決定
増田商店のかき氷。シロップもいっぱいかかっていて、盛りもいい。しかも安い。メニューも豊富。これはもうまた来るしかない。
再訪決定~
店舗情報
増田商店の住所は、埼玉県松伏町田中3-27-16。郵便番号は 305-0831 。場所は、古利根川に架かる寿橋の北東150メートル、野田越谷線(埼玉県道・千葉県道19号)沿いにある( 地図 )。営業時間は午前10時から午後5時まで。定休日は月曜日。電話番号は 048-991-5850 。駐車場は店の横。5台ほど駐められる。