茨城県五霞町江川の西関宿栗橋線沿いにある青面金剛像庚申塔を調べた。調査した石仏を写真とともにお伝えする。
青面金剛像庚申塔

調査日は2025年11月27日。庚申塔は、トタン葺きの鞘堂(さやどう)の中に安置されている。
造塔は江戸中期・宝暦14年(1764)。石塔型式は山状角柱型。主尊は浮き彫りされた青面金剛像。
青面金剛

青面金剛の像容は、一面六臂(いちめんろっぴ=顔がひとつて腕が六本)の剣人型(※1)
※1 青面金剛像の多くは、腕が六本(六臂=ろっぴ)で、右手に剣を持ち、左手に「ショケラ」と呼ばれる人身を持つ剣人型(けんじんがた)と、中央の手が合掌している合掌型(がっしょうがた)の二種に大別できる。
持物(じもつ)は、右手に宝剣、左手でショケラと呼ばれる人身の髪をつかんでいる。左上手に法輪、左下手に弓、右上手に矛(ほこ)、右下手に矢を持っている。
彫物
青面金剛像以外の彫物は、種子・日月・二鶏・邪鬼・三猿。
種子と日月

最頂部に青面金剛を表わす梵字(種子=しゅじ)「ウーン」。左右に、瑞雲に乗った太陽と月。
邪鬼と二鶏

青面金剛に背中を踏まれているのは邪鬼。邪鬼の左右に二羽の鶏(二鶏)
三猿

邪鬼の下には三猿(さんえん)が陽刻されている。向かって左から見猿・聞か猿・言わ猿。
銘
銘(文字)は正面と左側面(向かって右側面)に刻まれている。台石には銘らしきものは見あたらない。
銘|正面

正面の銘は「宝暦十四申」「二月吉日」
銘|左側面

左側面(向かって右側面)の銘は「下総國葛飾郡関宿領江川新田 拾一人組講中」
銘|右側面

右側面(向かって左側面)には銘は刻まれていない。
場所

本記事で紹介した青面金剛像庚申塔の住所は、茨城県猿島郡五霞町江川( 地図 )。郵便番号は 306-0303。場所は、国道4号線と西関宿栗橋線(埼玉県道・茨城県道268号)が交差する「五霞交差点」から西関宿栗橋線を南東に600メートル進んだ丁字路角。
参考文献
本記事を作成するにあたって参考にした文献を以下に記す。
日本石仏協会編『石仏巡り入門―見方・愉しみ方』大法輪閣(平成9年9月25日発行)
日本石仏協会編『新版・石仏探訪必携ハンドブック』青娥書房(2011年4月1日発行)
庚申懇話会編『日本石仏事典(第二版新装版)』雄山閣(平成7年2月20日発行)



