内科検診で、血圧の数値が 145/95 だったので、高血圧と診断されて、コニール錠という降圧剤を処方された。ボクは 66歳。血圧 145 で高血圧? 巷では正常な血圧は 130未満と言われているが、ボクはどうもその基準値は違うような気がしてならない。

かつての血圧基準値

降圧剤

45年前の話になるが、ボクは体育系の大学に在籍していた。専攻は健康科学。当時、血圧の基準は「年齢+90」(年齢+100までが許容範囲)と教わった。また、それが世間一般の認識でもあった。
 
受講した「保健学概論」の講義ノートに「血圧=年令+90(+100まで許容)」とメモ書きし、赤鉛筆で囲ったのを覚えている。
 
なので、昭和50年当時の基準に照らし合わせれば、66歳のボクの適正血圧は 156(66歳+90)となる。145 は高血圧でもなんでもない。いたって正常だ。

現在の血圧基準値

家庭用血圧測定器

それがいつしか血圧の基準値がどんどん下げられていき、今では、130 以上は高血圧予備軍、140 以上は高血圧(※1)といわれるようになった。

※1 厚生労働省 e-ヘルスネット「高血圧」(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-003.html)(2023年6月11日閲覧).

これはなぜか? どうもボクは裏に利権がからんでいるような気がしてならない。

「血圧」の大ウソを曝く

『週刊現代』講談社(2023年6月6日・10日号)

そんな矢先、『週刊現代』講談社(2023年6月6日・10日号)に、「医者と薬の絶対タブー『血圧』『糖尿病』『コレステロール』の大ウソを曝く」と題し、ボクの疑問に答えるような記事が載っていた。
 
かつて血圧の上=「年齢+90」までが正常値とされてきた。にもかかわらず、基準値を意図的に下げ、「患者」を増やして製薬会社がボロ儲けしている日本の健康基準はこんなにおかしいとし、

  • ほんとうに基準値を下げるべきなのか
  • 高血圧でもかまわない理由
  • 医者たちが製薬会社に飼い慣らされている
  • 医療業界の知られざる思惑

など、具体例をあげて論考している。

製薬会社がボロ儲けしている

『週刊現代』(※2)によると、高血圧市場は「現在すでに2兆円規模と見られている。『高血圧市場』は、さらに途方もないスケールまで拡大することになる」という。
 
記事から一部、抜粋して以下に引用する。

基準値を下げて多くの人々をメディカライズ(医療の対象に)し、リスクがたいしてないような人にも薬を使ってもらえば、莫大な利益になる。製薬会社のビッグターゲットが、血圧、糖尿病、コレステロールなのです。

※2 『週刊現代』講談社(2023年6月6日・10日号)「『血圧』『糖尿病』『コレステロール』の大ウソを曝く」38-41頁

なるほど、うなずける。やっぱりな、という気がする。

医療はビジネス

『アシュタール 宇宙の真実 77のディスクロージャー』ミナミAアュタール(破常識屋出版)

年齢にかかわりなく一律「140以上は高血圧」という基準はどう考えてもおかしい。90歳の高齢者と、20代の若者の血圧が同じでいいわけがない。血圧は年齢を加味するべきだとボクは思う。
 
愛読書でもある『アシュタール 宇宙の真実』(※3)の「なぜ病気になるのか」という章で、血圧について触れている箇所がある。以下、引用・抜粋。

血圧は個人によって違うのです。それぞれの身体や個性や年齢によって違うのです。それを数値で測って、ここからここまでは正常値で、ここからは高血圧という判断はナンセンスです。人の身体は数値ではありません。
 
数値はいくらでも変えることができます。少し前は、血圧は 180 までが、正常値とされていました。今は、140 までとされています。この数字を変えるだけで薬を飲む人が増えます。
 
薬を飲む人が増えれば儲かります。医療はビジネスなのです。

腑に落ちる内容だ。納得できる。

※3 『アシュタール 宇宙の真実 77のディスクロージャー』ミナミAアュタール(破常識屋出版)2022年9月20日発行「なぜ病気になるのか」150-151頁

書籍紹介|アシュタール 宇宙の真実

『アシュタール 宇宙の真実』

『アシュタール 宇宙の真実』ミナミAアュタール(破常識屋出版)

やっぱり高血圧はほっとくのが一番

『やっぱり高血圧はほっとくのが一番』松本光正(講談社+α新書)

年齢を考慮にいれずに老若男女一律「140以上は高血圧」とする基準に疑問を抱いたボクは、『やっぱり高血圧はほっとくのが一番』という本を Amazon で買った。著者は、サン松本クリニック院長の松本光正氏。
 
松本氏は著書の中で「健康を保つために最適な血圧の目安としては、経験的に年齢+90という数値が使われており、私もこの数値を目安にしてよいと考えている」(※4)としている。

※4 『やっぱり高血圧はほっとくのが一番』松本光正(講談社+α新書)「最適な血圧の目安は『年齢+90』」68-70頁

そのうえで、「高血圧治療に潜んだカラクリ」という章の中で、次のように述べている。以下、引用・抜粋。

製薬メーカーは高血圧基準値を160から150に引き下げると高血圧患者が増えるのでうれしいはずです。150より140に、140よりも130にしたほうが、さらに高血圧患者が増えて、降圧剤が売れて儲かるので喜びます。
 
こうして現在の「正常血圧130未満」が出来上がりました。国民を血圧の害から守るために高血圧基準を下げることを決めたのではありません。[中略]いつのまにか日本中が「正常血圧130未満」と、洗脳されてしまったのです。

※5 『やっぱり高血圧はほっとくのが一番』松本光正(講談社+α新書)「高血圧治療に潜んだカラクリ」73-75頁

松本氏が指摘しているとおり、「正常血圧130未満」には、製薬業界や健康食品メーカーの思惑というカラクリがあったのだ。やっぱりな、という感じだ。

最適な血圧の目安は年齢+90

個人的には、松本氏が提唱している「最適な血圧の目安は年齢+90」という意見に賛成だ。66歳のボクの場合、145 という血圧は、高血圧ではなく、最適な血圧なのだ。
 
なので医者に処方してもらった降圧剤(コニール錠)は飲まずに捨てた。やっぱり高血圧はほっとくのが一番だ。

書籍紹介|やっぱり高血圧はほっとくのが一番

『やっぱり高血圧はほっとくのが一番』

『やっぱり高血圧はほっとくのが一番』松本光正(講談社+α新書)

最後に

本記事についての内容は、あくまでも個人的な感想です。ボクは自己責任で医師に処方された降圧剤は飲まないと決めました。本記事には現在、医師の指導の下に厳格な血圧コントロールを必要としている人には適さない内容も含まれていることをお断りしておきます。